中部横断自動車道の環境影響評価が一区切りし、工事予定区間で確認された植物リストが公開されました。高速道路建設というと、どうしても自然破壊のイメージが先に立ちますが、その前段階で行われる調査では、登山道も遊歩道もないような場所まで入り、丁寧に植物の分布が記録されます。

こうした調査は、リニア中央新幹線の建設時にも行われました。その際には、調査によって初めて希少な植物の存在が明らかになり、影響を避けるために別の適地へ移植された例もあります。すべてが守れるわけではありませんが、「調べて終わり」ではない取り組みがあることは知っておきたいところです。
山梨県/(仮称)韮崎都市計画道路1・4・1号 双葉・韮崎・清里幹線(中部横断自動車道(長坂~八千穂))の都市計画決定及び環境影響評価について
今回公開された植物リストにも、普段の登山や散策ではなかなか目にすることのない植物が含まれていました。人が行かない場所だからこそ残っていた自然、調査だからこそ見つかった存在です。その中で、私が特に気になった植物を三つ取り上げてみました。いずれも、八ヶ岳周辺の自然の奥行きを感じさせるものでした。
1.ノビネチドリ
山梨レッドリストでは2〜3メッシュ。でも鹿のせいか私自身山梨では見かけたことがありません。それが八ヶ岳の麓で見つかったなんてすごいです。
2.アサツキ
よく聞く植物ですがきっと民家まわりでは自然のものかどうか迷いそうですね。山梨レッドリストではDD(情報不足)、見つかってよかったです。
3.トダイハハコ
長野県なんですがトダイハハコって戸台川まわりじゃなかったの???って感じです。石灰岩のある場所がそこにもあったということでしょうか?
知らない花が、知らない場所で咲いている。
それだけで、なんだかいいなと思います。本当は、そっとしておいてあげたかった気もします。